少額投資の始め方少ないお金で始められる株式投資3つの方法

「貯蓄から投資へ」という言葉をよく耳にするようになり、投資に興味が出てきた人も増えてきたのではないでしょうか。でも『いきなり大金を投入するのは怖い』『投資に使うまとまったお金がない』という理由でなかなか第一歩を踏み出せない人も多いことと思います。
それならば、少ない金額から始めることができる少額投資から始めてみてはいかがでしょうか。少額投資の方法と、おすすめの証券会社をご紹介します。

【株式投資とは】  
利益をだす仕組みは?銘柄の選び方は?

株式投資をして得らえるリターンは、キャピタルゲイン(値上がり益)インカムゲイン(配当)株主優待があります。

  • 銘柄の選び方1:値上がり益(キャピタルゲイン)

    キャピタルゲイン(値上がり益)

    株価は毎日変動します。買った時よりも高い株価の時に株を売れば、その差分が利益です。
    ニュースや会社情報を見て、業績が伸びそうな株を選びます。指標を見て割安な株を見つけるのも良いですね。

  • 銘柄の選び方3:配当(インカムゲイン)

    インカムゲイン(配当)

    会社が稼いだ利益の一部が株主に分配されます。利益の大きな会社ほど配当金も大きい傾向にあります。
    『配当利回りが高い』
    『長期的に株価が安定している』
    銘柄を選ぶのがおすすめです。

  • 銘柄の選び方2:株主優待

    株主優待

    株主優待のある銘柄の株を持っていると独自商品やサービス等の特典を受けられます。欲しいもので選ぶもよいですし、『配当』と『株主優待の換算額』を合計した優待利回りで選ぶという方法もあります。

【ミニ株】  株式投資の「お試し」にはこれ!コツコツ積立も!

ミニ株とは?資金はいくら必要?

一般的な株式売買は1株から売買することはできません。単元株(100株や1000株)と呼ばれる銘柄ごとに決まった株数単位で売買します。単元株が大きいほど購入金額も大きくなります。有名な企業の株となれば少ない資金で手に入れることは困難です。
しかし、証券会社によっては単元株より少ない単位で売買することが可能な「ミニ株(単元未満株)」というサービスを実施している証券会社があります。証券会社ごとにサービスの名称は異なりますので、下の比較表でチェックしてください。
ミニ株にはメリット・デメリットがあります。きちんと理解してから始めましょう。

銘柄名 株価 単元株 必要金額
一般的な取引 ミニ株(1株計算)
トヨタ自動車 6,724.0円 100株 672,400円 6,724.0円
NTTドコモ 2,813.0円 100株 281,300円 2,813.0円
楽天 816.3円 100株 816,300円 816.3円

※2018/4/10 9:30時点の情報です。上記金額に加え証券会社の取引手数料がかかります。

ミニ株の説明

メリット

  • 1万円以下等の少ない資金で株式取引ができる
  • 将来的な単元株の取引の練習になる
  • コツコツ積立ができる
  • 幾つかの銘柄に分散投資して下落リスクを軽減する

デメリット

  • 売買のタイミングを自分で決められない
  • 株主優待が受けられない
  • 株主総会に出席出来ない

ミニ株を取り扱っている証券会社

証券会社での売買取引には手数料がかかります。手数料がたくさんかかってしまい投資するお金が減ってしまう、なんてことにならないように手数料の安い証券会社を選びましょう。手数料の安さならネット証券を選ぶと良いでしょう。総合証券とは違い実店舗がなく人件費などの費用が抑えられているため、ネット証券各社手数料がかなり安く設定されています。

証券会社
サービス名
自動積立
手数料 備考
1万円
2万円
5万円
10万円
カブドットコム証券
カブドットコム証券
プチ株 108円 108円 325円 686円 2万円まで一律108円
(1万円ごとに72円追加)
54円 54円 162円 343円 プレミアム積立6回利用時の手数料
(最大50%割引)
SBI証券
SBI証券
S株 54円 108円 270円 540円 最低54円(税込)~
(約定代金×0.54%)
マネックス証券
マネックス証券
ワン株 54円 108円 270円 540円 最低51円(税込み)~
(約定代金×0.54%)

※2018/4/2時点の情報です。手数料は税込みです。

【株主優待】  少額投資でゲットできるおすすめ株主優待

株主優待をもらうにはいくら必要?

 株主優待とは、持っているだけで半年や1年ごとに企業から送られてくるプレゼントです。「権利付き最終日」にその銘柄の必要株数を保有していれば、株価の値動きに関係なくプレゼントがもらえます。購入する銘柄が決まったら「権利付き最終日」までに購入しましょう。購入株数によって貰えるプレゼントが変わる銘柄も多数あります。欲しい株主優待の必要株数を事前にチェックしておきましょう。みんなの株式でも株主優待の情報が検索できますので是非ご利用ください。(株主優待検索
しかも、この株主優待は現金換算して考えると銀行預金の金利よりもお得なものがたくさんあります。なんと5万円以下で株主優待がもらえる銘柄も存在します。それぞれの価格でもらえる株主優待と、おすすめの優待をご紹介します。

おすすめ株主優待(みんなの株式)

おすすめ株主優待(みんなの株式)

金額別 株主優待情報

必要金額

〜5万円

必要金額

5〜10万円

必要金額

10〜30万円

株主優待におすすめの証券会社

優待を貰うために、まずは証券会社の口座開設をしましょう。どの証券会社で株を買っても貰える株主優待は同じですが、証券会社によってサービスが異なります。株主優待をお目当ての投資家に嬉しいサービスをやっている証券会社を紹介します。

証券会社
株主優待検索
クロス取引
手数料
おすすめポイント
カブドットコム証券
カブドットコム証券
一般信用取引の銘柄数が豊富!
会社の信頼性と自社開発ツールが魅力
株式優待が検索できるアプリ
「PickUp!株主優待」
SBI証券
SBI証券
総合力No.1!優待検索サービスも充実!
松井証券
松井証券
30万円以下の銘柄はクロス取引最安値!

※2018/4/2時点の情報です

【IPO】  少ない資金でもIPO当選を狙おう

IPOとは

 新たに上場する際に、公開価格で株式を購入することをIPO(新規公開株)といいます。この公開価格は一般的に市場の適正価格より安く設定されている為、比較的上場後に株価が上がりやすくなっています。そのためIPOは大変人気で抽選となることがほとんどです。当選すれば利益が出る可能性がかなり高いため、売買のタイミングが分からない初心者にも人気です。
しかし当選確率はかなり低く、1年間全てのIPOに応募しても1度も当選しないということも珍しくありません。当選確率を上げるには複数の証券会社を利用して抽選回数を多くしましょう。
まずは情報収集して投資する銘柄を見つけましょう。みんなの株式の新規上場(IPO)カレンダーも是非ご利用ください。
ipo

IPO、資金はいくら必要?

銘柄によって上場時の株価は様々ですが、例として過去の新規上場銘柄の上場時の株価を一覧にしました。参考までにチェックしてみてください。

企業名 上場日 必要金額
(単元株あたり※)
初値  ()内は利益
(単元株あたり)
株式会社力の源ホールディングス(一風堂) 2017/03/21 60,000円 223,000円(+163,000円)
SGホールディングス株式会社(佐川急便) 2017/12/13 162,000円 190,000円(+28,000円)
LINE 2016/07/15 330,000円 490,000円(+160,000円)

※仮条件上限での申し込みの場合。別途証券会社の手数料がかかります。

少額資金でIPOを狙う人が証券会社を選ぶ時に重要なポイント

  1. 幹事証券数 – 実績の多い会社がおすすめです
  2. 抽選方式 – 1人1票制か?(1口1票制だとたくさん口数を購入できる資金のある人が有利に)
  3. 資金拘束の時期 – 資金拘束中は他のIPOに申し込む資金として使用できません。なるべく遅いタイミングがよいでしょう
証券会社 IPO取扱い実績 抽選方式 資金拘束時期
2015年 2016年 2017年
SBI証券
SBI証券
82社 76社 85社 70% 完全抽選
30% IPOチャレンジポイント
当選・補欠当選時
マネックス証券
マネックス証券
52社 46社 46社 100% 完全平等抽選 申込時
カブドットコム証券
カブドットコム証券
18社 20社 24社 100% 完全平等抽選 購入時
  • ポイント
  • 平等な抽選条件の証券会社を複数利用して抽選回数を多くし、当選確率を上げましょう

まとめ:おすすめの証券会社の組み合わせ

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 今回、ピックアップした「ミニ株」「株主優待」「IPO」から組み合わせの良い証券会社を選びました。

少額投資家向けの積立サービスのあるカブドットコム証券を軸に、
業界トップレベルのIPOと取扱商品数のSBI証券、
IPOの取扱いが多く、外国株式・ETFの取扱い数でマネックス証券をあげてみました。

もちろん、それぞれの投資スタイルによって有利になる証券会社は異なると思いますが、自分にあった証券会社選びの参考になると幸いです。